ネイルアートのデザインが出来るまで
出来上がったデザインを見るだけでは、どのような経緯でそのデザインが出来上がったのか?という事は見えないものです。
今回はネイルアートのデザインが出来るまで。
というお話をしたいと思います。
すぐに出来る、それはまれな事
お客様に施術する段階では、すでにレシピも決まっている為、施術中にお話ししながらネイルをしていると「気づいたらもう爪にお花が♡」というような事も少なくありません。
ですが、その前には色んな試作を重ねている事も。
例えば今回のケースです。
この花びらとなるパーツを使って「桜」をテーマに作ろう!というのがまずありました。
一個目、出来上がった物。
悪くないんですが、パーツの良さが目立ちません。
これならパーツじゃなくて手描きで出来そう….。
じゃあ使う意味ないよね….。
もう一点、背景と花びらの境目が分かりにくかったです。
違う素材を乗せている感じにしたかったです。
背景の色をもう少し濃くすれば解決出来そうです。
こんな感じで一度ですぐにデザインが決まる事は、あまりありません。
二個目にトライです。
まず背景の色を濃くしました。
一つ目には使っていなかったパープルを入れて。
花びらの周りに描いてあった細いラインは無しに、花芯だけを描くことにしました。
そうする事で花びらのパーツが際立つ仕上がりになりました。
なぜ簡単に出来ないのか?
それは目の前で出来上がった物より、上を想像出来てしまったからです!
このパーツを使う意味があるのか?という疑問が出てきた時点で、自分の中ではアウト!
気に入っていない物を見られるのは嫌なんです。
困難な道のり程、興奮する
ある工程を変えただけで、良くなったりするネイルアート。
どのバランスが美しいか?
どのような素材を合わせるか?
出来上がるまでのその工程を完結させるまでが困難なほど、私のアドレナリンが増えるのです。
ここまで来てやっとサブアートへ
メインのアートができたら、サブアートを考えます。
それも納得いかないと、作り直しが入ります。
片手の5本セットでデザインは作るので、そこまで来てやっと完成するのです。
※まだ作成途中なので完成形はまた別のブログでアップしますね
ネイルのアルバイトとして働いていた頃は、一つのネイルデザインを作る為に、そこまで時間をかけることが出来ませんでした。
今では自分の好きなように作れます。
こだわりが少しでも伝わると嬉しいです。